既婚者だと知らなかった浮気相手
不倫カップル中には交際相手が既婚者であり、その関係が不倫に当たるといったことを知らずに付き合っているケースがあります。これは既婚者であることを隠して異性に近づいていることが多いためです。既婚者であると知らなかった場合、不貞行為の片棒を担いだとはならず、慰謝料請求が認められないケースもあります。
しかし、配偶者の浮気相手が知らなかったと言えば、知らなかったことが簡単に認められるわけではなく、既婚の事実を知れる状態にあった場合、慰謝料請求は免れません。
夫婦関係は終わったと聞いた浮気相手
配偶者が浮気相手に既婚であることを巧妙に隠し、浮気相手がどんなに探ろうとも、既婚者である事実を知り得なかった場合、不貞行為の責任対象からは免れますが簡単には認められません。
「もう別居しているから」「婚姻が破綻している」「離婚の話をしている」といったことを浮気相手が配偶者から聞かされていた場合でも、慰謝料請求の対象となります。ある意味、浮気相手の方も騙されたと思うのかもしれませんが自業自得なのです。
ダブル不倫
配偶者の浮気相手も既婚者であった場合、双方が既婚者であり、両夫婦ともに不貞行為といった問題が起こります。
例えば、Aさんの奥さんBと不倫をしていた男性Cに妻Dがいた場合、Aさんが自分の妻B、浮気相手Cに慰謝料請求できるのと同様に、相手の妻Dも夫Cとその浮気相手Bに対して慰謝料請求が行えるのです。
双方の夫婦が離婚をしなかった場合は、双方の家庭が慰謝料を取り合うといった形になってしまうのです。