親権は浮気をしていた母親へ
子供がまだ乳幼児の場合、特別な事情がない限り、親権者は母親となることが多いです。
裁判所の考え方で「母性優先の原則」というものがあり、小さな子供は母親が一緒にいるのが幸せであると考えられています。
例え、離婚原因となる浮気を行った母親であっても、不貞行為と育児は別と考えられることが多いようです。
子供の年齢にもよりますが、親権獲得については母親が断然有利なのです。
養育実績の効力
日本では女性が育児を行うことが多いため、親権問題は母親優先となっています。
しかし、父親が主に育児をしていた場合や、母親の育児に問題がある場合などは、親権者が父親となるケースもあります。
そこで重要になるのが養育実績です。
離婚後も子供と暮らしたいと考えのであれば、離婚前の別居期間に子供を引き取り、一緒に暮らすなど実績を作る必要があります。
子供にとって、どのようにしたら幸せであるか?が最優先に考慮されるため、子供の年齢や意思、今までの生活環境、これからの生活環境などを考慮し、どちらが親権者・監護者にふさわしいかが判断されます。
養育実績というのも、その要因の一つになります。
兄弟離れ離れはあるのか?
裁判所で親権を決める場合は、兄弟が離れ離れになることは原則としてないようです。
「きょうだい不分離の原則」という、兄弟姉妹はともに成長するのが好ましいと考えられているからです。
ただし、父母の話し合いで決める場合は親権をバラバラにすることも可能です。